伊勢神宮と出雲大社。
どちらも、日本という大地に根ざす、深く大きな「源の神殿」です。
それぞれに宿るエネルギーはまったく異なり、だからこそ、「どちらを先に訪れるべき?」と、迷いを感じる方も多いのではないでしょうか。
伊勢神宮は、「天とつながる光」。
天照大御神のもと、「始まりの意志」や「魂の本質」と向き合う場所。
出雲大社は、「地とつながる縁」。
大国主大神のもと、「関係性」「現実」「使命との結び」を呼び覚ます場所。
順番に「正解」はありません。
けれど、人生の中で「何に導かれているのか」によって、どちらが先かは、自然に定まっていくものでもあります。
この記事では、
・それぞれの神社が持つ「エネルギーの違い」
・訪れる順番がもたらす、内面の変化
・神様が集うとされる神秘のタイミング
・出雲・伊勢・厳島という「三社のつながり」
についてお話ししていきます。
神社をめぐる旅は、本当は、自分の魂の旅でもあります。
もし今、あなたの中に「行くならどちらが先か」という問いがあるのなら、その奥にある「何と出会いたいのか」に、耳を澄ませてみてください。
- 伊勢神宮と出雲大社、どっちを先に行くかに「正解」はない
- 伊勢が「始まりの祈り」、出雲が「縁の祈り」だから、この順番に意味があると言われてる
- 出雲&伊勢をセットでめぐる両参りツアーも人気
- 伊勢と出雲の神様は、実は「対立」じゃなく「協力関係」
伊勢神宮 出雲大社 どちらを先に?正しい参拝順とは
出雲大社 伊勢神宮の両参りツアーとは?
伊勢神宮 行ってはいけない人の特徴とは?
伊勢神宮の神様が集まる日はいつ?
伊勢神宮と出雲大社の正しいお参りの順番とは?

伊勢神宮と出雲大社、どちらを先にお参りすべきか。
実は、明確な「正解」はありません。
けれど、古くから「伊勢を先に、出雲を後に」という流れが、日本の中では自然な巡礼として伝わってきました。
これは、伊勢神宮に祀られている天照大御神が、「始まり」のエネルギーを持つ存在だからです。
私たち一人ひとりの魂の奥にある「本質の光」とつながる場でもあり、神社というより「源に立ち返る場所」と言ってもいいかもしれません。
一方の出雲大社は、「縁を結ぶ」ことに深く関わる場所。
神々が集う「神在月」に象徴されるように、個と個をつなぎ、現実を動かしていく「根」の力を感じさせます。
そのため、多くの人は、まず天とつながり、自分自身の核を思い出すために伊勢へ。
その後、地とつながり、縁や使命を動かすために出雲へ、という順番を選んでいます。
もちろん、これはあくまで一つの流れ。
本当に大切なのは、「どちらを先に行くか」ではなく、「どんな気持ちで、その神域に立つか」です。
あなたがいま何を願い、何を手放し、何に導かれているのか。
その「今の自分の位置」を見つめることが、巡礼の本当の始まりです。
出雲大社 伊勢神宮の両参りツアーとは?

近年人気を集めているのが、「出雲大社と伊勢神宮、両方を巡る旅」。
神話にもゆかりの深いこの2社を一度にめぐることは、観光ではなく、「魂の統合」を体験する時間でもあります。
出雲大社では、大国主大神が「人とのご縁」「仕事や使命との縁」などを結ぶサポートをしてくれると伝えられています。
一方の伊勢神宮では、天照大御神が「自分の本質」や「魂の根源」に光を当ててくれる存在。
人生の方向を定めたり、「大きな流れ」と再接続する場としても知られています。
この2つの神社をめぐる旅は、「個人的な縁」と「大いなる流れ」、その両方に身をゆだねる巡礼。
自分の小さな願いと、世界の大きな流れが重なっていくような、そんな体験になるかもしれません。
今のあなたに必要なのは、“始まり”なのか、“結び”なのか。
またはその両方なのか…..。
この旅の中で、静かにそれが見えてくるかもしれません。
両参りツアーのご案内
出雲大社と伊勢神宮は離れた場所にあるため、効率よく巡るにはツアーを利用するのが便利です。
特に読売旅行のツアーは充実しており、関西や四国を中心に多くのツアーが用意されています。
おすすめのツアー会社
読売旅行
関西や四国発のツアーが充実しており、春の桜シーズンやゴールデンウィークなどの人気シーズンにも対応。
クラブツーリズム
関東発のツアーが中心で、長期間の西日本周遊ツアーにも組み込まれることが多いです。
※クラブツーリズムはリンクがトップページに飛ぶため、「出雲大社 伊勢神宮」と検索してみてくださいね。
ツアー参加時の注意点
出雲大社と伊勢神宮の距離は離れており、新幹線や飛行機、バスを利用する移動時間が必要になります。
ツアーを選ぶ際は、移動手段やスケジュールをしっかり確認しましょう。
伊勢神宮 行ってはいけない人の特徴とは?

伊勢神宮は、「日本の魂のふるさと」ともいえるほどの、清らかな聖域です。
けれど、すべての人にとっていつでも扉が開いているかというと、実はそうではありません。
そこには、「善し悪し」ではなく、波長の一致や魂の準備という、もっと深い意味が関係しています。
たとえば
・心や体が疲れ切っていて、重たい感情に飲まれているとき
・大切な人との別れがまだ癒えていない、忌中や喪中の時期
・神聖な場所への敬意や静けさを忘れてしまっているとき
こうした状態では、伊勢の光は、むしろまぶしすぎると感じるかもしれません。
また、「今の私は悪い気を持ってるかも…」、「行って大丈夫かな…」と不安がある方もいるかもしれません。
そんなときは、無理に行く必要はありません。
まずは近くの神社にお参りしたり、自分の呼吸を整えることから始めてみてください。
伊勢神宮は、「あなたの魂が整ったとき、自然と招かれる場所」です。
だからこそ、訪れる前に「自分の波動を整える」という意識を持てる人ほど、より深くこの場所のエネルギーと響き合えるのです。
参拝に一番大切なのは、心からの感謝。
それさえあれば、どんな人もきっと、伊勢の光に包まれるでしょう。
伊勢神宮の神様が集まる日はいつ?

出雲大社には「神在月(かみありづき)」という特別な時期があり、全国の神々が集まると伝えられています。
では、伊勢神宮にも“神様が集まる日”があるのでしょうか?
実は、伊勢神宮では全国の神々が一堂に会する日という伝承はありません。
けれど、伊勢には、「神々の響き」が一年中満ちています。
それは、天照大御神を祀るこの場所が、すべての神々の源とつながる位置にあるからです。
なかでも、特に神聖な時間帯とされているのが、
毎年10月の「神嘗祭(かんなめさい)」。
その年に採れた新しいお米を天照大御神に奉り、感謝を捧げる特別な祭典です。
この時期、伊勢の空気は静かに張り詰め、多くの人が「言葉にならない気配」を感じるといいます。
他にも、
・毎月1日・15日の「月次祭(つきなみさい)」
・1月11日の「御饌祭(みけさい)」
など、季節ごとの「神の食卓」が用意される祭典も行われています。
これらは「神様が集まる」というよりも、神々に感謝を届ける特別な場面です。
伊勢神宮においては、「いつ訪れるか」以上に、「何を感じるか、どんな気持ちで立つか」が大切。
本当に「神様が集まる日」は、あなたの魂が深く祈りとつながった、その瞬間なのかもしれません。
伊勢神宮 出雲大社 どちらを先に参拝すべき?
出雲大社 伊勢神宮は仲が悪いって本当?
出雲大社 伊勢神宮 厳島神社の関係とは?
伊勢神宮 出雲大社 参拝の順番を決めるポイントとは?

「どちらを先に参拝するべきか?」
これは、単なる移動の問題ではなく、あなたの魂が「いま、どこに導かれているか」を感じる問いでもあります
もちろん、現実的な旅程も大切。
そのうえで、以下の3つの視点から、あなただけの順番を見つけてみてください。
- 旅のルートを考える(身体の順応)
関東・関西から出発するなら → まず伊勢神宮へ。
山陰・四国方面からなら → 先に出雲大社がスムーズ。
旅は、魂だけでなく身体も連れていくもの。
移動のストレスを減らすことは、「感受性」を開いたまま旅を進めるためにも大切です。
- 参拝の目的を感じる(意図の明確化)
「まず光とつながって、感謝を届けたい」
→ 伊勢 → 出雲
「今の縁や出会いの意味を見つけて、最後に祈りを捧げたい」
→ 出雲 → 伊勢
どちらの順番も、意味があります。
大切なのは、「今の自分にとって、どんな旅になるとしっくりくるか」を感じることです。
- 特別なタイミングを活かす(宇宙の流れに乗る)
たとえば、出雲大社の神在月(旧暦10月)に合わせたいなら、先に伊勢神宮を訪れ、準備を整えたうえで、10月に出雲へ向かう流れもおすすめです。
魂の旅は、「正解」ではなく、「共鳴」で進みます。
順番に迷ったら、手のひらに地図をのせるように、自分の意図を見つめてみてください。
出雲大社 伊勢神宮は仲が悪いって本当?
「出雲と伊勢は仲が悪いらしいよ」
そんな噂、聞いたことがあるかもしれません。
けれど、それは人間の世界の「視点」から見た、誤解にすぎません。
たしかに、神話のなかでは出雲の神・大国主大神が創りあげた国を、天照大御神の命を受けた神々に「譲る」場面があります。
それは争いではなく「大いなる流れへの明け渡し」。
対立ではなく、宇宙の意志に従った調和の契約だったのです。
伊勢と出雲の神々は、それぞれ
- 天の光を保つ者(伊勢)
- 地の流れを支える者(出雲)
という、異なる役割と方向性を持った存在。
まるで、「陽と陰」「始まりと結び」「静と動」、れぞれが補い合って、いのちのバランスを保っているような関係性です。
また、伊勢神宮は天皇と深い関わりを持つ「公の神社」、出雲大社は庶民との距離が近い「私の神社」と語られることもあります。
でもそれは優劣ではなく、すべての人の中にある“個と全体”という二重性を、象徴しているだけなのです。
だから、両方を訪れるということは、自分の中にある「対極のエネルギー」を一つに結ぶ旅でもあります。
伊勢と出雲は、「分断されたものを、統合するための2つの柱」。
どちらも、今の時代に必要な存在なのです。
出雲大社 伊勢神宮 厳島神社の関係とは?

出雲大社、伊勢神宮、そして厳島神社。
この三社は、まるで日本列島に「光の三角」を描くように存在しています。
それぞれがまったく異なるエネルギーを持ち、異なる神を祀っていながら、実は、魂の三つの方向性を支える、深いつながりを持つ神社でもあります。
■出雲大社は、「地」の神殿。
大国主大神は、日本の大地と民を育み、縁や結び、そして「根を張る力」を司る神。
ここでは、
「誰とつながるか」
「何と結ばれるか」
という、現実に根差した問いが浮かび上がります。
■伊勢神宮は、「天」の神殿。
天照大御神は、太陽と共に、「光・真理・はじまり」を象徴する神。
魂の内なる核と向き合う、「源との対話」の場所です。
ここでは、
「自分の本質は何か」
「今、何を生きようとしているか」
という、「天と自分」の間の問いがひらかれます。
■厳島神社は、「流れ」の神殿。
海の神・市杵島姫命を祀るこの場所は、「動き」「変化」「旅」「境界」を見守るエネルギーに満ちています。
ここでは、
「どんな流れに乗るか」
「人生の変わり目に、何を手放すか」
そんな「移行と守護」の問いが浮かぶでしょう。
この3社に共通するのは、「ただ願いを届ける場所」ではなく、「魂の配置」を整えるために呼ばれる場所であるということ。
- 出雲=結びと地の力
- 伊勢=始まりと天の意志
- 厳島=移動と変容の流れ
まるで「根・幹・葉」が一つの木を支えるように、この三社は、それぞれの立ち位置で、あなたの旅路を見守っています。
もし今、人生のなかで
- 軸を立てたい
- 人間関係や使命に変化がある
- 流れを変えたい、守られながら動きたい
そんな思いがあるなら、この三社のどこかが、あなたの名前を呼んでいるかもしれません。
その声に、耳を澄ましてみてください。
伊勢神宮・出雲大社・厳島神社 基本情報
伊勢神宮(内宮)
住所 | 〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1 |
アクセス | 伊勢自動車道「伊勢西IC」より車で約7分。 | JR・近鉄「伊勢市駅」から外宮内宮循環バスに乗り約20分、「内宮前」で下車し、徒歩すぐ。
TEL | 0596-24-1111(神宮司庁) |
営業時間 | 1月〜4月: 5:00〜18:00 / 5月〜8月: 5:00〜19:00 / 9月: 5:00〜18:00 / 10月〜12月: 5:00〜17:00 |
駐車場 | 内宮周辺には市営の宇治駐車場(A・B駐車場)があり、最初の1時間は無料、1時間〜2時間は500円(昼間7:00-17:00)、以降30分ごとに100円が加算されます。 |
公式HP | 伊勢神宮 |
出雲大社
住所 | 島根県出雲市大社町杵築東195 |
アクセス | 山陰自動車道「出雲IC」から国道431号線経由で約12km(約20分) | 畑電車「出雲大社前駅」から徒歩約10分
TEL | 0853-53-3100 |
営業時間 | 参拝時間 6:00~19:00、お守り所 6:00~19:00、宝物殿 8:30~16:30 |
駐車場 | あり(無料、約385台) |
公式HP | 出雲大社 |
厳島神社
住所 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
アクセス | 出発場所によって、JR、路面電車、航路などの方法があります。 詳しくは公式HP 広島観光公式サイトをご参照ください |
TEL | 0829-44-2020 |
営業時間 | 午前9時から午後4時まで(問い合わせ時間) |
駐車場 | 無いのでご注意ください |
公式HP | 厳島神社 |
伊勢神宮 出雲大社 どちらを先に参拝するのが良いのか?のまとめ
- 伊勢神宮を先に参拝する流れが一般的だが、明確な決まりはない
- 伊勢神宮は、天照大御神を祀る「光と始まり」の神殿
- 出雲大社は、大国主大神を祀る「結びと根ざし」の神殿
- 伊勢では、国家安泰や「感謝の祈り」が中心
- 出雲では、縁・再生・現実的な導きを願う人が多い
- 順番は「目的」や「内なる意図」によって選んでOK
- 日程・移動手段・地域の距離など、現実的要素も無理なく考慮を
- 神在月(旧暦10月)に出雲大社を訪れるのも特別な体験
- 伊勢と出雲の“神話上の関係”が「対立」の誤解を生むこともあるが、本質は調和
- 厳島神社を加えると、魂の「天・地・流れ」が見えてくる
- 最も大切なのは、「どんな想いで立つか」。順番よりも、“祈りの姿勢”が旅を照らします